-5.ツチゴケ目
(ツチゴケ目、ツチゴケ科、ツチゴケ属、1種)

「概略」
 ミヤコノツチゴケの1種のみが知られている。
 朔は丸い。朔歯も蓋もないという、蘚類としては、とても「非常識」な朔をつけています。

「特徴」(体のつくり)
 茎の伸び方や葉の付き方、葉の形は、シッポゴケ目のキンシゴケ科かな?という感じですが、さくの形態が大変変わっていて、別の目として扱われています。

「観察・同定のポイント」
 大きな川の氾濫原の雑草の間や道端の土上などに、植物体の半分は土に埋もれるようにして密な固まりを作る小さなコケです。野外で、ぱっと見た目には、何か小さなシッポゴケの仲間が土にうもれている、あるいはまだ成熟していないもののように見えます。とても手を出す気にはなりません。マットを割って、その断面を見ると、茎の途中に、丸い胞子体がついているのが見えます。